長旅を経てようやくのことで帰ってきたです。何かもう書き方がおかしくなるくらい疲労が溜まってます。まぁそれでも書かねばならんネタが多くあるのでとりあえず書きますが。
要は妹の通っている日本人学校(高校)の学園祭に行くって事だったんですよ。本来の日程だと学園祭前日に行き、その学園祭当日の二日後に帰路に着き、その翌日に帰国という予定だったのだが、初日からいきなり狂いまくってしまったわけです。
初日、着いていればその日は学園祭準備日前日だった。
その日は台風に押された低気圧だかの所為で台風そのもの並みの暴風雨で荒れていた。しかし一抹の危惧には反して飛行機への搭乗はスムーズに行われた。
……搭乗だけ、は。
その後、席に着いたはいいが待てど暮らせど一向に飛び立つ気配が無い。少し動いては止まるという精神が擦り減らされるようなことをされ、とうとう遂には凡そ六時間後に飛ばないということが決定した。しかしその後、航空会社が乗客らを一晩待機させるためのホテルと、その場に移動する為の交通手段を確保する二時間後まで更に飛行機の中に閉じ込められたままだった。最後にはアジア大陸上空にて出されるはずだった機内食が配られ、とりあえずの飢えを凌いでからの開放(どこの国にも行かぬまま一度目の入国をするという不思議な事態に)となった。
で、一晩明けてから(今度はちゃんと)飛んだ飛行機は一応速度を上げて十一時間という通常よりも一〜二時間早い到着となった(どうやら飛行機は『その時の重量によって一番燃費の良い速度』で飛ぶらしく、いつも全力で飛んでいるわけではないらしい)。
余談だが、到着先では最初の二泊(初日が潰れたので実際は一泊)を学校内の寮で過ごす事となっていたのだが、日向は男なので当然男子寮に行くものだと思っていたが、日本からの客は全員女子寮の使用していない一階に入れられた。何だか自分の居たのと同じ日本人学校という状況な上、女子寮にいるという状態が少し中学時代を思い出させた。
二日(準備日は夕方に着いたので、もう準備は終わっていた)が明けて三日目、学園祭当日。
展示やら出し物やらバザーやらが多少ある所謂学園祭というものだった。何故か高一女子が浴衣を着ていた以外は普通のものだった。
が、問題はこの日の昼過ぎに起こった。展示や出し物を一通り巡り、昼食を摂った後、日向の親がバザーのレジ係となる番だったので日向もバザー会場でうろついていた。しばらくぼーっとしながらもう見るものも無いないなと退屈していたところ、バザー会場の入り口からどこかで見たような覚えのある男が入ってきた。その男は少し品物を見た後、ちょうど日向の親のいるレジに行き、
(見たような覚えのある男)「ここでお菓子売ってるって聞いたんですけど……」
と言った。が、所謂『日本製の菓子』というのは午前の内に売り切れていたので、日向の親は
(日向の親)「向こうで保護者の作ったお菓子が売ってますけど」
と、バザー会場の先にあった保護者手製の菓子が売っている場所を促した。そうしてその男は去ったのだが、その男の声を聞いた瞬間に日向の脳内でぶつ切りになっていた糸が無理矢理繋がった。日向は男が去った後のレジに行き、
(日向)「あれK.Fじゃないだろうな?!」
と尋ねた(K.Fとは、日向の日本人学校中学時代唯一の同級生のことである。詳細は『日向のジュブナイル精神戦争記−中学篇外伝:第一話』より)。一瞬時が止まったかのように動かなくなった日向の親も、数秒後にようやくイメージが繋がったらしく、日向に確認してみればと言い、言い終わるや否や駆けるようにしてその男を追いかけていった。そして菓子売り場に居たその男を捕まえ、
(日向)「K.F……君?(実際にその人物だったら絶対に『君』などとつけないのだが思わずつけてしまった)」
と言った瞬間、彼の方でも繋がらない糸が繋がったようで、物凄い勢いで、
(K.F)「えぇっ?!ちょっ……何でいるの?!!」
と言いながら何故かバザー会場に戻って日向の親と話し始めた。その時の様子は恐らく異様で、周囲にいた他の保護者が引いていたことだろう。中でも印象的だったのは、
(K.F)「ちょっ、何でいるの?!てゆーかどうやって来たの!!?」
(日向)「どうもこうも飛行機に決まってるだろうが!」
という傍から見たらまるでコントのようなおかしな(成立してない)会話が行われていた。
曰く『ロンドンの知り合いの姪が二週間前に転入したので、それとなく様子を見てきてくれ』とのことだったらしく、学園祭に来る事を前日に決めたらしい(その上、最寄の駅からタクシーに乗って迷ったらしい)。無論、事前に連絡を取っていたわけではなく、計らずに凡そ三年振りの再会となったのだった。
つまり、
『日向が親についてロンドンに行かなければ』
『日向の親がその時間にバザーのレジ番になっていなければ』
『彼が来た瞬間に日向がその場所にいなければ』
『彼がこの日に学校に来ようと思わなければ』
『彼の知り合いが二週間前に転入しなければ』
などという数多くの偶然が重ならなければこの再会は無かったのだった(まぁ考えてみれば彼がロンドン現地の大学に行っているらしいということは以前に聞いていたので不思議過ぎるということはなかったはずだが、日向はそんなことなどすっかり忘れていた)。
こうして意外なイベントを経て、その日はそれから半日K.Fに振り回されっぱなしだった。
その後の日々。
丸一日観光らしきことをした後に名産の紅茶とスコッチ・ウイスキー、あと隣の国の名産であるアイリッシュ・ウイスキー(以前日向がいた時は学生だったので買えなかったから)を購入して帰国した(スコッチは試飲しただけで胃から身体にかけて焼けるようだった)。
何かもう、色々あり過ぎて通常以上に疲労した旅だったが、まあ悪くはないものだった。が、今はひたすら疲れて寝眠いから……もう寝る。
初日、着いていればその日は学園祭準備日前日だった。
その日は台風に押された低気圧だかの所為で台風そのもの並みの暴風雨で荒れていた。しかし一抹の危惧には反して飛行機への搭乗はスムーズに行われた。
……搭乗だけ、は。
その後、席に着いたはいいが待てど暮らせど一向に飛び立つ気配が無い。少し動いては止まるという精神が擦り減らされるようなことをされ、とうとう遂には凡そ六時間後に飛ばないということが決定した。しかしその後、航空会社が乗客らを一晩待機させるためのホテルと、その場に移動する為の交通手段を確保する二時間後まで更に飛行機の中に閉じ込められたままだった。最後にはアジア大陸上空にて出されるはずだった機内食が配られ、とりあえずの飢えを凌いでからの開放(どこの国にも行かぬまま一度目の入国をするという不思議な事態に)となった。
で、一晩明けてから(今度はちゃんと)飛んだ飛行機は一応速度を上げて十一時間という通常よりも一〜二時間早い到着となった(どうやら飛行機は『その時の重量によって一番燃費の良い速度』で飛ぶらしく、いつも全力で飛んでいるわけではないらしい)。
余談だが、到着先では最初の二泊(初日が潰れたので実際は一泊)を学校内の寮で過ごす事となっていたのだが、日向は男なので当然男子寮に行くものだと思っていたが、日本からの客は全員女子寮の使用していない一階に入れられた。何だか自分の居たのと同じ日本人学校という状況な上、女子寮にいるという状態が少し中学時代を思い出させた。
二日(準備日は夕方に着いたので、もう準備は終わっていた)が明けて三日目、学園祭当日。
展示やら出し物やらバザーやらが多少ある所謂学園祭というものだった。何故か高一女子が浴衣を着ていた以外は普通のものだった。
が、問題はこの日の昼過ぎに起こった。展示や出し物を一通り巡り、昼食を摂った後、日向の親がバザーのレジ係となる番だったので日向もバザー会場でうろついていた。しばらくぼーっとしながらもう見るものも無いないなと退屈していたところ、バザー会場の入り口からどこかで見たような覚えのある男が入ってきた。その男は少し品物を見た後、ちょうど日向の親のいるレジに行き、
(見たような覚えのある男)「ここでお菓子売ってるって聞いたんですけど……」
と言った。が、所謂『日本製の菓子』というのは午前の内に売り切れていたので、日向の親は
(日向の親)「向こうで保護者の作ったお菓子が売ってますけど」
と、バザー会場の先にあった保護者手製の菓子が売っている場所を促した。そうしてその男は去ったのだが、その男の声を聞いた瞬間に日向の脳内でぶつ切りになっていた糸が無理矢理繋がった。日向は男が去った後のレジに行き、
(日向)「あれK.Fじゃないだろうな?!」
と尋ねた(K.Fとは、日向の日本人学校中学時代唯一の同級生のことである。詳細は『日向のジュブナイル精神戦争記−中学篇外伝:第一話』より)。一瞬時が止まったかのように動かなくなった日向の親も、数秒後にようやくイメージが繋がったらしく、日向に確認してみればと言い、言い終わるや否や駆けるようにしてその男を追いかけていった。そして菓子売り場に居たその男を捕まえ、
(日向)「K.F……君?(実際にその人物だったら絶対に『君』などとつけないのだが思わずつけてしまった)」
と言った瞬間、彼の方でも繋がらない糸が繋がったようで、物凄い勢いで、
(K.F)「えぇっ?!ちょっ……何でいるの?!!」
と言いながら何故かバザー会場に戻って日向の親と話し始めた。その時の様子は恐らく異様で、周囲にいた他の保護者が引いていたことだろう。中でも印象的だったのは、
(K.F)「ちょっ、何でいるの?!てゆーかどうやって来たの!!?」
(日向)「どうもこうも飛行機に決まってるだろうが!」
という傍から見たらまるでコントのようなおかしな(成立してない)会話が行われていた。
曰く『ロンドンの知り合いの姪が二週間前に転入したので、それとなく様子を見てきてくれ』とのことだったらしく、学園祭に来る事を前日に決めたらしい(その上、最寄の駅からタクシーに乗って迷ったらしい)。無論、事前に連絡を取っていたわけではなく、計らずに凡そ三年振りの再会となったのだった。
つまり、
『日向が親についてロンドンに行かなければ』
『日向の親がその時間にバザーのレジ番になっていなければ』
『彼が来た瞬間に日向がその場所にいなければ』
『彼がこの日に学校に来ようと思わなければ』
『彼の知り合いが二週間前に転入しなければ』
などという数多くの偶然が重ならなければこの再会は無かったのだった(まぁ考えてみれば彼がロンドン現地の大学に行っているらしいということは以前に聞いていたので不思議過ぎるということはなかったはずだが、日向はそんなことなどすっかり忘れていた)。
こうして意外なイベントを経て、その日はそれから半日K.Fに振り回されっぱなしだった。
その後の日々。
丸一日観光らしきことをした後に名産の紅茶とスコッチ・ウイスキー、あと隣の国の名産であるアイリッシュ・ウイスキー(以前日向がいた時は学生だったので買えなかったから)を購入して帰国した(スコッチは試飲しただけで胃から身体にかけて焼けるようだった)。
何かもう、色々あり過ぎて通常以上に疲労した旅だったが、まあ悪くはないものだった。が、今はひたすら疲れて寝眠いから……もう寝る。
